ザイム真理教西東京支部を開設しました

 先日ザイム真理教本部へ納税証明書を提出して入信許可を得たあと1日支部セミナーを受講し晴れてザイム真理教西東京支部を開設することになりました。

 ザイム真理教のよく知られていない教えで「通貨」は所詮、国家運営においては「道具」でしかないと同時に「主権者」が望む国づくりに必要に応じて供給されるべき「資源」であるという考えがあります。ですからいくらでも必要に応じ国内で国債を発行すべしという考え自体は別にわたしはザイム真理教教徒として反対ではありません。

 問題は「主権者」が誰か。誰のために印刷機国債やお札を刷られるなのです。

 もしも私が転生か異能の力かなにかで総理大臣になって、一部の万能MMT教の過激派の言うように「悪しき財務省」を解体し「税金は財源ではない財源は印刷機やで」といくらでも国債を刷って構わないとなったとしましょう。まずやるのは政党助成金と議員報酬の倍増、議員年金の復活でしょう。野党も税金の無駄遣いという批判はできず、どの政党も台所事情は厳しいので反対する理由はありません。金満になった与野党の政治家は献金キックバックみたいなみみっちいことをする「必要」が無くなります。

 そしてとかく今の与党と野党第一党は勢いのある地域政党や都市部の新興政党に対し弱い。議席数に応じた潤沢な政党助成金さえあればそれらの台頭に資金力で圧倒しごり押しで勝つことができます。

 そんなのお前が下劣だから、MMTに賛同する立派な政治家先生たちはそんなことはせず「主権者」たる国民のためにMMTを応用するというひとがいたらオメデタイ人ですね、としか言いようがありません。MMTがダメではなく政治家どもにMMTの都合のいいところを改悪されるのではという不信がザイム真理教教徒としてあるのです。理論上は素晴らしい社会主義を実現させようとしたらソ連という全く別物のディストピアなったようにMMT国家の実現とは恐怖でしかありません。

〇ザイム真理教VS万能MMT

 さて、ザイム真理教教徒として「やらなくてもいい」異教徒との戦いは至高の「聖戦」です。

 万能MMT教の「神」の一人で経産省の現・物流企画室長の方(物流問題のボトルネック解消をどう解決するかお手並み拝見ですな)が書かれた本をいくつか読んでみて「さすが経産省のお役人様、財務省に責任を擦り付けるのがうまい」というのが率直な感想でした。  

 MMTとはケインズ経済学の亜種ではなく中央のお役人が財と貨幣の需要と供給をつかさどった社会主義国の「民主集中制」の亜種ではないかと最近疑っています。

 万能MMT教の信者どもは賢い自分たちが自由に貨幣や国債を供給すれば市場の需要と供給をコントロールできるかのようにのたまっているがそんなことあるわけない。

 経産省のお役人様も含めデフレ脱却すればすべてが解決するかの如く説いていた万能MMT教界隈の人も日本がインフレになり状況がさらに悪くなると途端にインフレは2種類あると言い出しました。今の日本はウクライナ戦争などの国外の要因による資源価格の高騰からの想定外のコストプッシュ・インフレであるそうで、望ましいインフレはデマンドプル・インフレの手前くらいになることで、後者を目指すMMTの教え自体は正しいというスタンスのようです。

 しかし今がコストプッシュ・インフレならばMMTは少なくとも今必要とされる経済学ではないのではないでしょう。(続く)